まだ夏の暑いころ、以前から思っていた「冠山」に登りたくなりました。「冠山」は、岐阜県と福井県の県境付近にある山です。どちらかというと、岐阜県側にあります。
登山口は、ちょうど県境付近です。登山の前日は、わけありで実家に帰省していて、次の日の朝に上京予定でした。
早朝、1時間程度、ちょこっと仲間3人で小学校のグラウンドでサッカーをし、コンディションを整えました。(治安の都合上、今は小学校のグラウンドで気軽に遊べなくなりました。)
9:20頃
名古屋へ上京の寄り道として、家を出発し「冠山」へ向かいました。山道のため、道路のところどころが陥没してて、危険な酷道でした。
10:24頃
冠山登山口到着。
登山口にある駐車場には、多くの登山マニアの方と思われるクルマが停車してました。先客はたくさんいそうです。登山口から、冠山の頂上らしき箇所が見えますが、さすがに人の形は見えません。
朝、サッカーをしたあとだから、疲労度がありますが、若さでなんとかなるなと思いながら、登山口を出発しました。
【登山口】


自分の体重はベスト体重でした。夏だったこともあり、身体が暖かさでほぐれていた時期ということもあり、体力的にもすいすい登っていくことができました。
自分は、登山で登るペースが速いほうだという過信をしていました。体力に自信を持っていたので、登りきる結果につながる部分もあったんだろうと、今思い出します。
さすがに、暑い。身の丈まである草がぼうぼうと生い茂っていた。暑い中、先を歩く人たちをちょいと追い越しながら、ずんずんと先へ向かった。
実はその日は、上京後予定ありだったので、ぶっちゃけ登山どころじゃなかったが、少々、登山イベントを入れたとしてもいいかなと思っていた。かなり息を切らして、ぜいぜいいった。頂上あたりかと思ったが、まだまだ先の模様。期待とがっかり😞感が交錯しつつ、前進する。
11:25頃
やっと頂上到着!後に調べたが、冠山登山の平均(目安?)頂上到達予定は、1時間30分らしぃ。「シープ」は約50分程度で登った。登ってやった😀
眺めは最高だった。360度のパノラマが広がっていた。そこらじゅうを見渡せる光景だった。

【冠山頂上からみた景色。】








先客が、カップラーメンを食していた。登山グッズのバーナー等で、火を沸かしているようだ。先客の人たちとちょこっと会話をした。あの山はどうだの、この山はどうだのと、など。気が付いたら、1時間近く、ずっと頂上にいました。
そして、いい時間になったのと、そもそも用事があるので下山。平均下山時間は1時間程度で下山できるが、「シープ」は、45分くらいで下山した。特に何を競うわけでもないが、早く下山した。
そして登山口に置いてあるバイクのところで2分程度休憩。もうちょっと休めばいいのに。さすがに疲れた。朝、サッカーを1時間程度して、冠山登山、結構疲れた。またこれから、120km先の名古屋のアパートに戻り、その後用事がある。気をひきしめ、名古屋へ向かった。
シープの計画は少しずつ乱れ、狂っていく、、
この道を通っての上京は初めてだ。知らない道を走るのは、新鮮であるため、時間が長く感じる傾向がある。岐阜県の峠道を丁寧に下っていった。
天候が最高で、雲がほとんどなかったので、そこらじゅうの山を眺めながら、きょろきょろしながら走っていたため、一瞬めまいにあってしまった。このめまいは、疲労も重なっているだろうと思った。そう、さまざまな条件が重なってしまい、その直後、左の路肩に転倒してしまった。

極限のあせりのため、倒れたときは、痛みをあまり感じなかった。そして、左足がバイクの下敷きになっていた。ちょっとしてから、ジンジン痛みが走ってきた。

しまった・・・!
と思いながら、下敷きになった左足をゆっくり抜き、痛みの箇所を意識しながら、ゆっくり直立する。

打撲で済んだか。。。
そう思い、深呼吸後、倒れたバイクを起こそうとする。
疲労がかなりあったので、しかも倒れたバイクが、斜め下に向けて倒れていたので、「こいつはかなり厄介だな・・・」と、マジであせった。この道は、交通量がほとんどない。クルマがたまーに通る道でした。ケータイも圏外でした。連絡しようとする場合、つなげることができない。これからリカバリーへの選択肢が限られてくる。自分のパニック状態を自分でなだめながら、状況を整理しつつ、どうすべきか考えました。
1分程度落ち着いて休んでから、バイクを起こすことにした。このバイクの倒れの傾き方からすると、通常より力が必要だった。傾斜沿いに倒れたので、並みの力じゃ、厳しいだろうと。ちなみにバイク(VRX)の重さは190kgだそうだ。
まず、バイクに積んである荷物を取り外した。ちょっとでも軽いほうがいいから。そしてバイクのキーを「OFF」してから、グリップを握り 1,2、3!で起こすことにした。
疲労がかなりあったので、一発で起こせないと、次に力が入らなくなるので、かなりきついだろうと思っていた。
起こした勢いで、反対側に倒れないよう、気も配った。そして気合をいれて、なんとかバイクを直立させることができた。そして深呼吸をし、バイクのキーを「ON」にし、エンジンをかける。
エンジンがかからない。まったくの無反応だった。

えっ、まさか転んだときにぶつけて穴空いた。。?!ガソリン漏れ・・!?
そのとき、自分の中ですごい嫌な予感が走った。転倒の衝撃で、どこかいためたのか!?・・・だからエンジンがかからない・・・
こうなったら、かなりやばいです。しかし、何度やってもエンジンがかからない、泣きたくなった。(´;ω;`)

えっまじぃ!?動けよ~!
と思いながら、エンジンをかけたとき、エンジンがかかった!先ほど、同じようにエンジンを掛けようとしていてかからなかったけど、今、エンジンがかかった理由がわからなかった。
今、エンジンがかかっている状態のため、エンジンのかかったまま、荷物をバイクにくくりつけ、丁寧に丁寧に峠を下っていった。しばらく走りながら、「あの危機の状態でバイクが動いたのは、神様のおかげだろう。」と思いながら走った。
疲労困憊の中、左足すねの内側の横からの打撲で、痛みを抱えながら名古屋へ向かう。
16:00すぎ
名古屋アパート到着。ふと無事にアパートについたせいか、あのとき、どうしてエンジンがかかったのかがわかった。あの時は、気が動転していて、エンジンをかけようとしてもかからなかった。冷静に考えると、転倒したときは、ギアは「セカンド」に入っていた。
そのまま転倒し、起こして、エンジンをかけようとしてもかかるはずが無い。エンジンがかかったときは、無意識のうちに、クラッチを握っていたのだ。そのため、ギアがニュートラルに入ったので、エンジンがかかった。パニックになったときは、ギアがニュートラルかどうかというのは、判断がつかなかったんだなと、3時間前を振り返った。。。
高齢者が駐車場でバックするときに、アクセルとブレーキを踏み間違えるくらい、初歩的なことだったんだろうと思ってます。焦る💦と何も見えなくなるのを体現してしまいました。
バイクもなんともなさそうだったし(今のところ)、二度とこの過ちをおこさないよう、自分自身に誓いました。そうそう、バイクの左ミラーは、過去バイクの転倒の際、根本が折れてしまっていて、瞬間接着剤で固定しながらのツーリングをしております。
・・・なんか、「冠山」登山についての日記を書いたつもりであったが、バイク転倒のことに力を入れて書いてしまった気がする。。。その日にあったことを書いて、メインになるテーマを題目にしてるつもりでしたが。。。いま、こうして体一つ無事居ることが、何よりも幸せだと思うように思いました。
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