今回はチームを組んで、3つめの「山」に挑戦した。「明神山」である。「名古屋周辺の山」の本をつれが以前に購入した。【名古屋周辺の山 本体1980円+税】

名古屋周辺の山について、登山家にとっての山へ登るための手法、現地までのアクセス経路、その他詳細が詳しく記載されている本である。
「石巻山」——-一般レベル (実際、頂上まで約30分)
「寧比曽岳」—–中級レベル (実際、頂上まで約110分)
「明神山」——-健脚レベル 頂上まで約???分
まだ我々には、「健脚レベル」は早すぎるのではないかと、相談した。実際、「中級レベル」の「寧比曽岳」を、それなりに苦戦したからだ。若いうちに経験しておいて損はないと判断し、決行してしまった。
7:00
連れの家集合ということで、ちょっと時間的に厳しかったが、寒い中4kmもの道のりを自転車をこいで、ちょうど7:00ジャストに連れの家に到着した。20分ほど休憩した。
7:20
出発。もちろん今回も、クルマでの移動を試みた。そして高速道路に向かった。「名古屋インター」から「豊川インター」まで高速道路を使うということで、距離的には、かなり遠くにきた。

【道中】
「豊川インター」から一般道を走った。
8:40
マックにて朝食。「エッグマックマフィン」「ソーセージエッグマフィンセット」をそれぞれ注文し、食した。
【朝食】

そのまま、すぐにサークルケーに行き、昼食を購入した。
9:05
明神山登山口をめがけて、再出発した。そのまま151号線を北上する
9:45
登山口に到着した。天候は晴天、青空が広がっている。幸先のいいスタートになると、勝手に思っていた。また、荷物も2㍑の水と、カセットコンロを持参した。頂上で、カップめんを食するためだ。それぞれ装備を整える。
9:53
【出発】

最初は平坦な道が続く。

このあたりだけみると、一般レベルだな。だれでも歩ける。。
と、勝手に考えながら歩んでいくことにした。
【平坦な道】


この「明神山」は、難易度レベルが一番高く設定されていたので、気は抜けなかった。このことは頭の片隅にずっと置いておいた。景色などを眺めて歩くこと約20分。
上り坂のくねくね道が続く。「シープ」も連れも、早くもきつくなってきた。休憩をとり、水を飲む。

帰りたい・・・

今回は、荷物をたくさん持っているので重量がある。その分、疲労とともに体への負担となってくる。
そして再出発。また20分後に休憩をとる。
このあたりがすごくきつかった。休憩時間も10分近く取っていたからだ。

このペース(スローペース)だとやばいかもな。。。
さすが「健脚レベル」に認定されている分、体に堪える。しばらくすると、平坦っぽい道が続いてきた。息を切らしていたときは、ずっとこのような道が続くと思うと、「引き返そう」という気持ちが、頭をよぎり始めていた。この道に入ると、ちょっと精神的に楽になった。

帰りたい・・・

そしてチェックポイントの「鬼岩」に到着。このあたりの地形は、噴火とともにできたのだなと思われるような感じだった。「鬼岩」は、ばかでかい岩だった。ただそれだけだが、見るものを圧倒する威圧感はさすがだった。
【鬼岩–下から見上げた図】

そしてしばらく歩くと、雪が積もっているエリアにでてきた。
【雪道】
陽があたらないエリアなんだなと思うと、ちょっと気合が入る。そのときの体力は、なんとか回復したが、疲労は蓄積している。。そして、道を間違えないように、丁寧に先へすすむ。ちょっとしたら「胸突八丁」という看板がでてきた。
11:25
「山の本」によると、ここからしばらくは、苦しい道が続くという。。。
【胸突八丁】

さっき、登山をやめて、頂上へ行かず、もう引き換えそうかというくらい、大変な道を歩いてきたのに、これから先へ進む道について、「胸突八丁」という、しんどさを表現するような看板を出すくらいのところを進むことを考えると、一層に気合がはいった。連れはどう思ったかわからんが。。。
【山男】

休憩を途中で入れながら登っていった。休憩、超必須。途中、下山途中らしきおばちゃんにとおりすがった。挨拶だけして通り過ぎた。あのおばちゃんは、序盤の急な道や、今の「胸突八丁」を歩いていったのだと思った。こーいっちゃあれだが、年寄りのほうが、山に強いのだろうか?。。。
「胸突き八丁」のゾーンは終わり、一時的ではあるが、いい景色を眺めることができた。
【景色】

そして登っていくと、「くさり場」、「はしご」があった。「くさり場」は、上のほうに垂れ下がっているくさりにしがみついて登っていく、アクロバティックな箇所に来た。
【くさり場】

つれは、ずっとこれがしたかったらしい。ぼくも楽しみではあったが。。。また、今回の登山も、道端に落ちている「棒切れ」を杖代わりに使い、歩いた。連れの「杖」は、細くて軽くて頑丈そうなやつを見つけてて拾った。
ホーリーの「杖」は、太くて短くて、あまり頑丈そうじゃないやつだった。疲労度が高まると、杖代わりになるものがないときついので、木の棒を捨てることなく、杖代わりとしながら歩いていった。その「ぶっとい杖」を持ちながら、くさり場を登っていった。疲労度いっぱい。重装備(ざっと5kgはあるだろう)。丈夫じゃない手袋。そして、邪魔になる「棒の杖」。これらのハンデを抱えながら登ることにした。
連れの棒切れは細いので、片手に持ちながら、鎖にしがみついて登ることが可能ではあったが、「シープ」の棒切れは太いので、そのため、くさりを握れず、厳しかった。
落ちたら、下はでかい石の上なので、大怪我は必至だ。っていうか、死んじまう。


気合を入れて登る。右手に棒を持ちながら、鎖を握って登っていくので、慎重を重ねて登った。くさりの箇所は合計3箇所あった。
時刻はもうすぐ12:00になる。ちょっと崖側に歩いていける道がある。そこから、方角でいうと、南西に当たるのであろうか?山々や、「三河湾」が見えてきた。良天候が幸いし、景色がとてもきれいだった。photo後、先へ進む。登山口出発時刻は 9:53。現在11:55。登り始めて、2時間が経った。
「シープ」の過去の登山経験でも、行き110分の「ねびそだけ」が最長時間だった。「ねびそだけ」でも、かなりの疲労があったのだが、今回はまだまだ続く。。。

ホント健脚レベルに認定されているだけの山であるな。。
とつくづく思った。しかし、2時間もかかったので、数少ない登山経験者から見て、もうすぐ頂上につけるだろうと気合をいれながら歩いていった。そしてちょっと歩くこと「6合目」にたどり着いた。
12:00
すると、後ろからの登山パーティーが登ってきた。パーティーといっても2人だが。挨拶を済ませて、近況状況を説明し、先へ行ってもらいました。そのあと、見えなくなってから、我々も出発した。あと、登山時に「シープ」は2㍑の水をリュックの中に入れている。小休止のときに、水を飲むときリュックを下ろし、全部取り出さないといけないのが大変だ。そうしないと、荷物をパックする構造上、背負えないからだ。
体は既に暑い。火照っている。序盤で休憩時、一枚上着を脱いだ。しかし、外温は、寒い。ちょっと休むと、冷風が吹きぬけ、体温を速攻奪ってくれる。2,3分経ったら、体が冷え込む。飲む水は、冷蔵庫に入れている状態よりもさすがに冷たい。体は暑いけど、外温は極度に寒いことに納得させられたときでもあった。
「6合目」の看板に頂上までの時間が書いてあった。60分。「まだ60分も歩くのかよ・・・」そう思いながら、先へ進んだ。頂上を目指しているのだが、ちょっと下りが続く道をとおる。平坦だが、気を抜けない。
そして「はしご場」に到着。「はしご場」は、ほぼ直角に位置する箇所に固定してあった。「なるほど、このはしごがなかったら登る手段がないな。」と思いました。
【はしご】
しばらく歩くと、岩場の上を歩いている。絶壁の箇所を歩いていた。横幅3mも無い箇所だ。かなり怖かった。風も強いし。。。ちょうどそのあたりで、先客5,6名が語らいをしていた。「明神山経験者」が、初心者らしき人に、遠くに見える山についてのプチ講演をしていた。我々も合流した。狭い岩場で人が密集すると危ないので、先へ進むことになりました。我々は3分程度、この場で景色を堪能しました。
12:27

【南西方面(鳳来湖)】そして先へ進む。登っていくと、左手の外れたところで、人が食事をしている。「頂上で食えばいいのでは?」と思ったが、挨拶だけして、頂上へ向かう。頂上はもうすぐなのだ。そして、展望台が遠くに見えてくる。そして最後の力を振り絞り、
12:43
展望台に到着!!!!6合目から40分程度だった。(60分以内で歩けたということだ)[片道170分!]景色は最高だった。先客も5人くらいいました。


景色その1







展望台の下で食することにした。浜松から来た2人がいたので、ちょっと間を取ったところで、我々も食事の準備をした。展望台の真下といっても、普通に雪が凍っていて、その上に積もっている。風も吹き荒れる。でも、ここしかないので、ここで食する。
頂上で、カップめんを食べることを目的とした登山だったので、「シープ」自前のカセットコンロを取り出し、2㍑のペットボトルの飲用水を使い、2人分なべに入れて、火をつける。普通の市販の家庭用のグッズだ。登山用の、ガスバーナーでない。「シープ」の取り出した、カセットコンロを見るや否や、浜松からきた2人組の一人が、

ほう、こりゃ火力が強くていいね!

はい!
といってくれた。風はきついが、移動中に壊れてはいないので、良かった。火力を最大にして、湯をわかそうとする。となりの2人組は、今の温度の確認をしていた。「マイナス1.4度」と言っていた。しかし、強風がきつく、体感温度はもっと寒くなっていただろう。。。
【湯を沸かす。】

山頂のため、風が強く、普通にものが飛んでいって拾いにいき、大変だった。動きたくないので、重いリュックの下にかませて、飛んでいかないように固定させた。火力を最大にするが、一定の強さにならない。外温が低すぎて、風が強すぎるため、温まらず、すぐに冷えてしまうのだろう。火力を出し続けるが、10分ほど、同じ状態が続いた。お湯になるまでの間、登山日誌を記帳した。

とりあえず、足跡を残したことにより、自己満足した。
空腹と寒さに我慢ができず、ちょっと熱めの湯で、カップめんに注いでしまった。3分も待てない。しかも沸騰湯じゃないので。。。ちょっとだけして、すぐに食した。ぬるい。ぬるいカップめんはまずかったが、早食いをした。これ以上ぬるいカップめんは食べたくないので。。2分ほどで食した。寒かったので、普段は捨てる汁も飲みほした。今回の誤算は、風除けのついたてを用意し、周りを囲まないといけなかった。こんなに冷風が吹き荒れていたら、沸騰するものも沸騰しないからだ。
また、湯を沸かす水の量も、カップ麺1食分の量で、1人分ずつほうが良かっただろう。2人分の水を注いで、沸騰させるようとすると、確かに沸騰が遅くなるからだ。
次回への教訓としよう。とりあえず、腹にカップめんをいれたので、よしとしよう。おにぎりとデザートを食した後、体は温まったかのように思えたが、異常な寒さのために凍えてしまった。苦しかった。動かないせいもあったろう。
そして、景色を見るために展望台にのぼり名山の確認をし、写真をとってその場を後にした。
13:45
下山開始。ちょうど1時間頂上にいたことになる。下山して約10分くらいすると、うそのように冷風がなくなっていた。また、あったかい。。。
頂上は、周りと世界が違うと感じたときでもあった。降りるのは楽で、のぼりに比べ、倍のペースになる。「シープ」は、冷え性なので、指先が痺れていて、調子が悪い。また、登るときにひざに負担がかかっていたので、下山時はひざが痛い。そのため、降りるのに気合がいる。痛いイタイイタイ。。。
そして、絶景エリアで写真をとる。
【絶景エリア】



ひざを曲げると痛い。おそらく登ったときの筋肉痛による痛みだろう。降りるときのひざへの負担は、体重の4倍の重さがかかるとか。途中暑くなり、1枚脱ぐ。下りというものは、知ってる道を降りるので、精神的疲労はあまりない。体力も上りより使わない。しかし、気を抜いたら、疲労蓄積により滑って転んで転落の可能性がある。これには万全の注意を施した。

また、ケータイ、デジカメ等を落としたら、拾いにいけないので、その点の覚悟も要した。
「はしご」の下りも怖かった。「くさり場」の下りも怖かった。くさり場は、体重を支えるので、疲労度のたまった下山時には、ホント注意が必要だった。そして歩くこと2時間、せっせとせっせと歩き、登山口にたどり着いた。
16:23
このときを迎えて、「健脚レベル」の山をのぼり、無事に帰還できたのである!と同時に、「中級レベル」の山は登れることができるという自信にもつながったのだ!自分の中で、「日野山」を経験したときの疲労度はかなりあったものだ。それを全然上回る。「日野山」は中級レベルだったのだ。
帰りは、連れの体力消耗が想像を超えていた為、運転に支障がでてしまっていた。そのため、体力のある「シープ」が連れのクルマを運転して帰った。
16:45登山口発、19:25連れの家到着
※詳細※
登山口⇒一般道⇒
「豊明インター」⇒「岡崎インター」⇒
国道1号線⇒ガソリン給油⇒
北上し、名古屋市上陸後、連れの家。「シープ」も、健脚レベルの山を登った後の疲労度はかなりあった。その体調での運転はちょっと不安でもあったが、クルマを運転したい気持ちがなぜかあり、無事生還を果たしたのである。
久々の運転でしかも、3時間連続運転。(正確には2時間40分)その後、連れの家で、デジカメ写真の編集、夜飯をデリバリーで頼み食した。そして仮眠後、(仮眠してしまった)23:00、連れの家を出て、自宅に帰った。
4kmの距離を真夜中で、寒い中、疲労度のある中、自転車で帰るのもきつかったが、帰らないとしょうがないので、気合を入れて帰った。風呂にはいり、ゆっくり休養をした。
連れに、次の山を決めておいてくれと言われたが、今回の「健脚レベル」の山をクリアしたので、「中級レベル」の山は、ある程度ならクリアできるという自信につながった。近いうち、次の山を目指そう。体力のあるうちに。。。
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