2005.2.12(土)▲宇連山 929m

登山
この記事は約9分で読めます。

・・・・・・・・

「何だ?・・・!」電話が鳴ってた。連れからだ。

9:40

しまった!今日は山に行く予定だ。しかし、寝過ごしている。しかも、この時点で2時間40分遅刻!ありえん!登山は、下山時にかかる時間も考慮しないといけないので、出発時刻が遅れるのはとても致命的なのだ!電話に出て連れから、宣告を受けた。

つれ
つれ

今日は中止。

相当頭にきてることだろう。着信履歴「6:30」からずっと入っていた。ひさびさの「山」を楽しむために、調整をしてきたつもりだが、いろいろあり、起きれず、熟睡してしまっていた。。。罪悪感の中、連れから10分後、TELがあった。

つれ
つれ

いまから行くか?

と。この時点で3時間遅れ。

当初予定していた山でなく、別の山を手配したのか?そうじゃないと、今回行く山は遠すぎるからだ。そう思いながら気が変わらないうちに、準備しておいた荷物をまとめ、バイクにまたがり、15分後に連れの家についた。超特急だった。伏見から栄の道を90km近いスピードで飛ばしていた。連れの家に到着。連れに謝った後、当初予定していた山「宇連山」に行くことにした。

「宇連山」は、以前登った山「明神山」のすぐ近くだ。しかし、名古屋からの距離はさすがに遠い。

10:40

連れの家をでた。最寄の高速道路にのり、「豊川インター」へ向かった。前回「明神山」にいったコースを走った。「豊川インター」を降り、一般道を走った。その途中のコンビにで、昼飯と必需品を購入した。目的地に向かう途中で、12:00を回ってしまった。ちょっと不安になってきた。天候は雨ではないが、快晴でもなかった。。。いつもならこの時間は既に、頂上付近に向かう途中だからだ。この時点で、登山口、目的地にすら近づいていないので、不安は尚更だった。

12:17

登山口付近の駐車場に到着。広場だったので「宇連山」への登山口がわからなかった。看板や標識や、登山家らしき方に声をかけ、方向がわかった。そして目的地に向かって歩き始めた。まだ登山口じゃない。しばらく平坦な道が続く。

【不動滝】

歩いていくと、既に下山している人たちに出くわした。やっぱり焦りがある。

——————————————————-

登山開始が、昼過ぎというのは、明らかに遅すぎる。遅すぎるということは、たとえ頂上についたとしても、時間が押してきて、下山の際、日が暮れてしまい、視界がなくなったりでもしてしまったら、もう、どうしようもない。遭難しかねない。まず、視界不良のため、先へ進むことはできないだろう。。。

——————————————————-

13:00

やっと山道っぽい道に出た。

連れは、危機状況に敏感なため、途中途中引き返そうといっていた。こうなってしまったのは、すべて「シープ」の遅刻からなのだ。遅刻しなければ、今から3時間前に今の場所にいるのだ。

当初の予定通り、遅刻せずに出発することができたならば、日が暮れるまでに、下山できるかできないかなど、考える必要はまったくないのだ。しかし今回のように、昼過ぎで登山口にいる状態だと、話は別だ。やばくなったら引き返さないといけない。

つれ
つれ

名言その1「引き返す勇気」も必要なのだ。

とりあえず、先へ進むことを優先した。「宇連山」は、例の本を見る限り、「中級レベル」に設定されていた。「明神山」よりは、難易度は低い。しかし、体力の箇所は最も「きつい」に相当する★が3つもついていた。(楽★、普通★★、きつい★★★)登り始めて、早速へとへとになった。

山の傾斜がかなりきつい。すごい急だ。連れが早くも、休憩したいといいだした。「シープ」もきついので、休憩を取った。傾斜が急な分、山の景色がよくなっていくのがわかる。

【道中】

そして、また登り始める。。。きりがないくらい、急な道が続く。ホントしんどい。しんどかった。連れの体力も限界にきていた。どうしようもないみたいだ。

登っていくところどころに看板がある。目的地、頂上まであと○○分、○○kmと。現在時刻と比較し、何時ごろに頂上に到着できるか計算をする。また、この時期(2月)は日が暮れるのが早い。それを考慮にいれないと、あっという間に日が暮れてしまう。

下山時刻を考慮すると、15:00には下山開始をしないといけない計算になった。結構厳しい時間だ。この時間になっても登っている最中だとするならば、その後の行動が危険だということ。

互いにペースを上げてのスタートだった。我々は、山の本に記載してある推奨時間より8割のスピードで登れるという確信があったからだ。そのペース配分が、体力の予想以上の消耗のきっかけとなっていたみたいだ。すべては、「シープ」の遅刻から始まった。。。

14:00すぎ

看板があった。頂上まで75分。ここまで1時間ほど登ってきたが、互いにペース配分の関係上、かなり体力を消耗していた。この山は今まで以上に、急な傾斜が信じられないくらい続いた山だ。前回登った山から3週間のブランクがあった。そして、とうとう連れの体力の消耗が限界に達してしまった。。。

つれが動けなくなってしまった。

「シープ」は、なんとか足は動く。途中途中、連れが、時間帯も考慮の上、身の危険を感じ、引き返そう案をずっと唱えていた。しかし、「シープ」は連れ以上に、山を楽しみにしていた。先週も仕事があったから、登りたくても登ることができなかったからだ。

ここで引き返すと、ずっとつらい思いが頭から離れないことだろう。「シープ」は、あきらめることができなかった。理由はたくさんあるが、

1.「シープ」のせいで、出発時刻が3時間も遅くなってしまったこと。ここで登りきることにより、遅刻を帳消しにできるということが頭の片隅にあったのだ。「シープ」の身勝手なずるい妄想だが。

今だからいえる話だが、「シープ」は引き返そうと何を言われても、頂上に向かおうとしていたと思う。そして連れが言った。「先にいってて。ここでまってる」

つれ
つれ

先にいってて。ここでまってる。

先にいってて。ここでまってる

と。「シープ」としては、本当に残念なことだった。確かにこのペースだったら、15:30すぎに頂上到着予定だ。しかし、その時間帯の周りの視野はどうだろう。思った以上に暗いことだと思う。これは危険といえる。そして「シープ」は、必ず頂上に向かうと心に決めた。「シープ」のせいで、出発が遅れてしまったこと。連れのペース配分を早くしてしまい、ドロップアウトさせてしまったこと。今までチームを組んできたのだが(ちょっと大げさだが)、

14:05

単独登山となってしまった。頂上に必ずいって、しっかり写真をとると心に決めた。と同時に、1人になってしまった。不安がかなりあった。こうなってしまってはしょうがないので、15:00までに頂上到着を目標とした。途中途中、いい景色があるところが多々あった。写真を撮る間を、軽い休憩としながら登っていった。

【あと1km。】

相変わらず急な斜面が続く。きつい。ホントきつい。通常、連れといるときの休憩をとるタイミングは、連れの疲労度によって大体決めていた。連れがいうと、休憩としていた。「シープ」ひとりだけなので、ノンストップで登り続けた。今までの自分の非を、帳消しにしたいがために。

シープ
シープ

きちんと遅れずに出発することができたならば、こんなことには・・・

頭をよぎる。

14:24

頂上まであと0.5kmの看板があった。

【あと0.5km。】

一般の500mと、山での500mはわけが違う。山の500mは、相当距離がある。1秒で1mすすめる確証はまったく無いから。気を緩めることができなかった。かなりハイペースで登っていった。疲労で足が前に進まない。しかし、気を緩めず登っていった。ハイペースで。もう「ゼィゼィ」状態です。そして、休憩所らしき箇所があった。

【休憩所・・・】

あそこまでいったら、あと20分程度で登りきれるだろうと思いながら、休憩所にいった。するとそこの休憩所は頂上の休憩所でした。なんと頂上に辿り着いていました!

14:34

予想より25分早く到着した。

「シープ」のハイペースが項をきたしたのだろう。自分に酔っていた。頂上に2人いた。会話をした。2人は、りんごをかじっていた。いかにもアスリートっぽい雰囲気の人たちだった。「シープ」はとりあえず、頂上到着後、連れにTELした。連れはのんびりと双眼鏡で山を見ているとのこと。空腹だったため、おにぎりを食した。今回もカップめんを用意したが、時間が無いことと、連れが待っているため、湯を沸かさず、カップめんを食べることは断念した。

【景色】

他の方とphoto

周りの景色をphotoし、軽く休んだ後、

14:55

直ぐに下山を開始した。おにぎりを食べて、水を飲んで、数分休んだだけでかなり体力が回復した!すごい!「ホーリー」の自然治癒力にびっくりした。体中から力がみなぎってきた。外温は普通に寒かった。しかし、「明神山」ほどではなかった。「明神山」はマイナス1度で、風がすごい強かったからだ。(風除けもなかった。。。)連れが幾度と、TELをしてきた。寂しいのだろうか?まあ、単独行動をした以上、不安には間違いないのだが。

下山30分後、茂みの中から、恐ろしい奇声を挙げて「シープ」に向かってきた!

つれ
つれ

fsfsfl3うおjhfslh3えhf!!!!!!!

「シープ」はマジびびってしまった。まんがみたいに、しりもちをつきそうだった。正体は、連れだった。連れは、びっくりさせたかったらしい。なんか、連れを心配したことを後悔してしまった。

互いに状況報告をしながら、淡々と下山をした。登る傾斜が急だった分、下山時もすごい危険だった。上りより、下りはエネルギーを使わないが、下山時に足元などに気を使う分、結構疲れた。

16:22

登山口に無事下山できた。今回の頂上は、「シープ」1人だったので、いろんな意味で、印象に残る山になった。

16:50

駐車場に到着。「宇連山」を後に、帰ることにした。

帰りのコース※詳細※

 登山口⇒一般道⇒「豊明インター」⇒「東郷三好」

⇒ 一般道 ⇒名古屋市上陸後、連れの家

1時間半ほどで、連れの家に帰宅した。

小休止後、夜飯(焼肉:網焼き亭)を食べに行った。腹いっぱいになり、また苦しくなった。焼肉を食べに行って、苦しくなく、店を出たことがないので、次回は、腹八分目にしようと思う。今回は、「シープ」が3時間も遅刻したにもかかわらず、中止をしなかった連れに感謝しないといけない。連れとチームを組んで4つの山を登った。それぞれ特色がある。

今回は、連れは途中で断念してしまったが、次回は登れることを期待したい。また、「シープ」の遅刻の失態は、今回を最後にしたい。次回の山はまだ未定です。

予定は2005年2月20日(日)です。あくまでも予定です。。。

コメント